東京都 小平市 花小金井 国分寺市 トリガーポイント 鍼灸治療 筋膜性疼痛症候群(MPS) 痛みやしびれに特化した治療院です

 トリガーポイント療法専門 もりかわ鍼灸治療院

臨床症例集(2016年10月)

臨床症例集の一覧です。

首肩こりに伴った片頭痛に対してトリガーポイント鍼療法を行い改善した症例に痛いてお伝えします。

30代 男性:会社員

症状

頭痛がひどくなるとロキソニンなどを服用していたが、薬が効かない位症状がひどくなってしまう。
仕事(デスクワーク)が忙しくなると左側の頭がズキズキと痛くなる。
元々首肩こりがひどく、首肩は常に重たい感じがしている。
整骨院でマッサージや電気治療をして、その時は軽くなった気がするが、翌日になると首肩こりは元に戻ってしまう。

原因

仕事中に根詰めてしまうと長時間同じ姿勢(パソコンに向かって顎を突き出した状態)になってしまい、この時に左側の頭がズキズキと痛くなる。
10年ほど前に交通事故でむち打ち症になったことがある。

動作検査・触診

頸部:後屈(+)、前屈(-)
左回旋(+)、右側屈で左側の頸部が突っ張る

触診では左頭板状筋後頭骨停止部に異常な緊張がありました。

%e5%9b%b31

罹患筋

左:頭板状筋、肩甲挙筋、僧帽筋

治療計画

週一回のペースで様子を見ながら治療を行っていくことにした。

治療経過

1回目
首肩まわりは鍼の刺激に敏感であるため、細めの鍼で刺激を抑えながら、しかししっかり響かせてトリガーポイント鍼療法を行いました。

2~3回目
ペインスケール(患者さんが感じる痛みの強さ)10→7
首肩こりの症状は少し改善してきたが、頭痛はまだ残る。

4回目
ペインスケール10→5
首肩こりはほとんど感じることはなくなった。
頭痛は仕事中にまだ感じる。

5回目
ペインスケール10→3
仕事中に頭痛を感じない日が2,3日続いた。

6回目
ペインスケール10→1
仕事中にほとんど頭痛を感じなくなった。

ここで一度治療を終了とし、また気になるようであれば来院してもらうことにした。

治療結果

今回の片頭痛は首肩こりによる症状でした。
頭痛というと頭の中が原因と思う方がほとんどだと思います。(ただし、くも膜下出血や脳梗塞などによる頭痛は頭の中の脳内に起因する症状です。この際の症状は激しい頭痛を感じます。)

トリガーポイントには関連痛という概念があります。
筋肉に作られたトリガーポイントが、その部位とは違う場所に痛みや痺れを引き起こすものです。
今回の頭痛は後頭骨に付着する筋肉(頭板状筋)のトリガーポイントが引き起こす関連痛でした。
薬は症状を抑えるのみです。
後頭骨付着部のトリガーポイントが治れば頭痛そのものが改善します。

※施術効果には個人差があります。

===================

MPS、トリガーポイント専門治療院
もりかわ鍼灸治療院
東京都小平市天神町4-28-9
℡042-312-3363

===================

 

脊柱管狭窄症手術後の腰の痛みに対してトリガーポイント鍼療法を行い、症状が改善した症例についてお伝えします。

 

60代 男性:会社員

 

症状

長時間立っていると腰が痛くなって立っているのが辛くなる。

脊柱管狭窄症の所見である「歩行時に痛みが生じしばらく休憩すると痛みは軽減する(間欠破行)」ような症状はない。

中腰姿勢でいると腰が痛む。

 

原因

10年ほど前に脊柱管狭窄症と診断され、腰の痛みと足のしびれが辛く手術を受けた。

術後足のしびれは改善されたが、ここ最近仕事で重たい荷物を持った際に腰に違和感を感じ、日に日に腰の痛みが気になりはじめ、ここ最近は朝起きるのが辛いほど腰が痛くなってきた。

 

動作検査

SLRテスト:陰性

前屈(+),後屈(++)

 

罹患筋

多裂筋(手術痕まわり)

大臀筋

 

治療計画

手術痕まわりの筋肉の緊張が強かったため、集中的にしっかり治療をすることで症状の改善が見込まれると判断し、週2回のペースで治療を行うことを説明しました。

 

治療内容

1回目

鍼治療が初めてでしたが、鍼の響き(鍼を刺したときのズーンと重たい感覚)は大丈夫と仰っていたので、しっかり響かせて刺鍼しました。

 

2回目

ペインスケール(患者さんが感じる痛みの強さ)10→8

前回の治療後腰まわりが軽くなった気がしたが、2日ほどすると元に戻ってしまった。

 

3回目

ペインスケール10→8

前回とあまり変化なし。

腰まわりの緊張がまだ強かったため、手術痕まわりの多裂筋に対してしっかり響かせた。

 

4~6回目

ペインスケール10→5

長時間立っていてもしばらくは腰に痛みを感じずに過ごすことができた。

まだ朝起きる時に腰が痛む。

 

7~10回目

ペインスケール10→3

長時間立っていても腰に痛みを感じることがなくなった。

朝起きる時の腰の痛みも軽減したが、まだ重だるさを感じる。

 

11回目

ペインスケール10→1

朝起きる時の腰の痛みはほとんど感じることがなくなった。

 

治療結果

トリガーポイント鍼療法を行った結果、腰の痛みがほとんど感じることがなくなり、症状の改善が見られた。

ここまでにかかった期間約2ヶ月、計11回のトリガーポイント鍼療法。

今回の治療では手術痕まわりの多裂筋をメインにトリガーポイント鍼療法をしました。

手術痕まわりの筋肉は癒着が酷く、筋肉が緊張しています。

筋肉の癒着を剥すように鍼治療することで、腰の痛みも軽減していきました。

※施術効果には個人差があります。

===================

MPS、トリガーポイント専門治療院
もりかわ鍼灸治療院
東京都小平市天神町4-28-9
℡042-312-3363

===================